突然4カ月後の退去通知を受け取った話①
イギリス政府はパンデミックが始まった直後、2020年7月より不動産購入時にかかる印紙税が不要、減額になる特例の発表をしました。
元々そのスキームは一定の短期間で終了するものでしたが、長引くパンデミックと経済停滞を懸念し、政府は延長の発表をしました。
そして今度こそ政府は、2020年9月30日にスキーム終了の最終発表を出しました。
そこで最後の追い打ちをかけて売買が飛び交い狂いだしたイギリスの不動産業界。
いくら印紙税が減額になっても、その分不動産価値が不要に吊り上がっているし、
完全に売り手市場な中、こんな時期にわざわざ購入などしないと、全く無関心でおりました。
そんなある日、隣の部屋で在宅勤務をする夫の電話の呼び出し音が聞こえてきました。
ミーティングはほとんどパソコンを通してかかってくるので電話音は珍しいのです。
話している内容までは聞こえてきませんでした。
しばらくして隣の部屋が静かになりました。
どうやら電話は終わった模様です。
その時夫が私の部屋や入ってきました。
どうやら浮かない顔をしているので、あまり良いニュースでないことは顔色から察しがつきました。
「大家が家を売りたいので、4か月でここの家を出なければいけない」
頭を鉛でどかーーーーんと叩かれた気分でした。
この家は賃貸をしており、昨年の9月に引っ越してきたばかり、まだ1年も経っておりません。
確かに何年もここにいるつもりはなかったけど、せめて娘が小学校(イギリスの小学校は5歳になる年に始まる)に上がる前の年、来年の秋以降に引っ越そうと思っていたのです。
そんな私の計画が見事に打ちのめされ、私達夫婦はしばらく無言になりました。
この不動産バブルとは無関係と思っていた私ですが、この瞬間をもって見事にバブル期のプレーヤーの仲間入りを果たしたのでした。
売買市場はもちろんのこと、不随して賃貸市場もバブってます。
さて、この先4カ月でどうやって住処を探すか。。。
どこから考えていくか、、、
賃貸か購入か?
エリアは?
バジェットは?
時期は?
今いる地域を離れるとなったとき、一番気になるのが子供の保育園。
今の保育園では、大親友のAvaという女の子がいて、その子としか遊んでいない模様。
家でぐずったときもいつもAvaを連呼するほど。
まだ3歳弱なので、引っ越してお友達と離れてしまうことをどれくらい理解できるか。。
もちろん親としては、新しいお友達が沢山できるからとポジティブな姿勢で居なければならないのですが、やはり親だって人間、大好きな友達と離れ離れになってしまう悲しい気持ちは痛いほどわかります。
しーかーし、そんなおセンチになっている暇は今はないのです。
順序が逆!
夫が不動産屋からの連絡を受け、二人無言になって5分ほど、
冷静な話し合いが始まりました。。。。
続きはまた明日